「ある日、亀頭のまわりに白いブツブツがあることに気づいた」「性病ではないかと不安で、誰にも聞けない」「ネットで調べると、コンジローマの写真と似ている気がする」。真珠様陰茎小丘疹は、思春期以降の男性の多くに見られるもので、気づいて不安になり相談に来られる方が少なくありません。
真珠様陰茎小丘疹とは(仕組み)
真珠様陰茎小丘疹は、亀頭のふちの皮膚にできる小さな盛り上がりで、皮膚の一部が少し厚くなったものです。病気ではなく、ほくろや体毛と同じような、体の正常なつくりのひとつ(生理的な変化)と考えられています。
- 思春期以降に目立ってくることが多い
- 若い年代に多く、年齢とともに目立たなくなっていくことがある
- 性経験の有無や、清潔にしているかどうかとは関係がない
- ウイルスや細菌によるものではないため、パートナーにうつることはない
症状と見分け方
- 亀頭のふち(冠状溝:かんじょうこう)に沿って、ぐるりと一周、または一部に並ぶ
- 1〜2mmほどの、白っぽい〜肌色の、表面がつるっとした小さな粒
- 大きさや形がそろっていて、きれいに1列〜数列に並ぶ
- 痛み・かゆみ・出血はない
- 何年たっても、ほとんど変化しない
| 考えられるもの | 見た目・経過 | うつるか |
|---|---|---|
| 真珠様陰茎小丘疹 | 亀頭のふちに沿って、形のそろった小さな粒がきれいに並ぶ。変化しない | うつらない |
| 尖圭コンジローマ | 先がとがったイボ、カリフラワーやニワトリのとさかのような形。大きさ・形がふぞろいで、数や大きさが増えていく。亀頭・包皮・陰茎・肛門のまわりにできる | 性行為でうつる(関連記事: 尖圭コンジローマ) |
| フォアダイス | 黄色っぽい小さな粒。陰茎の皮膚や包皮の内側、唇にも出る | うつらない(関連記事: フォアダイス) |
| 水いぼ | 中央が少しへこんだ、つやのある粒。陰部や太ももに散らばる | 接触でうつることがある(関連記事: 水いぼ) |
| 性器ヘルペス | 痛みのある小さな水ぶくれやただれ | 性行為などでうつる(関連記事: 性器ヘルペス) |
見分けのいちばんのポイントは、「形がそろってきれいに並んでいるか」「変化しないか」です。自分で見て判断がつかないときは、皮膚科や泌尿器科で見てもらうと、多くはその場ではっきりします。
治療は必要か
真珠様陰茎小丘疹は、治療の必要はありません。健康に害がなく、人にうつることもないためです。
見た目がどうしても気になる場合に、レーザーなどで取り除く治療を行っている医療機関もあります。ただし、自由診療で、治療後に痛み・赤み・傷あと・色の変化が残る可能性があります。正常なつくりなので、治療するかどうかは慎重に考えてください。
※見た目を目的とした治療は自由診療です。費用は医療機関ごとに異なり、効果の感じ方には個人差があります。
自分で取ろうとしないでください。市販のイボ取り薬を塗る、つめで取る、刃物で削るといった方法は、粘膜に近いデリケートな皮膚を傷つけ、ただれ・感染・傷あとの原因になります。とくに、コンジローマ用の薬(処方薬)を自己判断で使うことは避けてください。
診察室でよく聞かれる質問
| 質問 | 答え | 理由 |
|---|---|---|
| 性病ではないのですか? | 性病ではありません | ウイルスや細菌によるものではなく、体の正常なつくりのひとつだからです |
| パートナーにうつりますか? | うつりません | 感染によるものではないためです |
| 放っておくと増えたり、大きくなったりしますか? | ほとんど変化しません | もし数が増える・形が変わる場合は、別のもの(コンジローマなど)の可能性があるので受診してください |
| 何科に行けばいいですか? | 皮膚科か泌尿器科で相談できます | どちらでも見分けることができるためです |
受診の目安
- 受診を — 真珠様陰茎小丘疹なのか、コンジローマなのか判断がつかず不安
- 早めの受診を — ブツブツの形がふぞろい・とがっている、数や大きさが増えてきた
- 早めの受診を — 痛み・かゆみ・ただれ・水ぶくれ・膿がある
- 受診を — パートナーに陰部のイボや症状がある
- 受診を — 亀頭や陰茎に、しこりや治らないただれがある
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参考情報
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A イボ・ミズイボ(確認日: 2026-09-25)
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A一覧(確認日: 2026-09-25)
本記事は皮膚科領域の一般的な公開情報に基づいて作成しています。個別の症状の判断は、必ず医療機関でご相談ください。

