二重まぶたの埋没法とは|切開法との違い・もちの目安・ダウンタイムと主なリスク

二重まぶたの埋没法とは|切開法との違い・もちの目安・ダウンタイムと主なリスク
DERMATOLOGY GUIDE | AESTHETIC DERMATOLOGY
更新日: 2026年9月7日執筆: あび皮膚科クリニック編集部医師紹介

「腫れがどれくらい続くのか」「何年もつのか」「取れたらどうなるのか」——二重の施術で実際に多い疑問は、この3つに集約されます。仕組みを知っておくと、カウンセリングで何を確認すべきかが分かります。

目次

そもそも二重のラインはどうできているか

まぶたを開くときは、眼瞼挙筋という筋肉と、その先につながる腱膜が、まぶたの縁近くにある瞼板を引き上げます。このとき、腱膜の一部がまぶたの皮膚の裏側とつながっている人では、目を開けるたびに皮膚が内側へ引き込まれ、そこに折り目——つまり二重のラインができます。

一重のまぶたは、この皮膚へのつながりが弱い、あるいは皮膚が厚い・脂肪が多いといった条件が重なっている状態です。つまり二重かどうかは「まぶたの中の構造の違い」であって、良し悪しの問題ではありません。

埋没法とはどんな方法か

埋没法は、まぶたの裏側または皮膚側から細い糸を通し、皮膚とまぶたの内側の組織を結び留めて、折り目ができる状態を作る方法です。糸は結び目を内部に埋め込んで残します。

  • 皮膚を切らないため、傷あとが線として残りにくい
  • 手術時間は片側で数分〜十数分程度とされることが多い
  • 糸を抜けば元に近い状態へ戻せる余地がある(ただし完全に元通りとは限りません)
  • とめる箇所の数(2点・3点など)や糸のかけ方に複数の術式があり、名称は医療機関ごとに異なります

糸の本数が多いほど保持力は上がるとされますが、そのぶん腫れや違和感が出やすくなる面もあります。どの方法が向くかは、まぶたの厚み・脂肪の量・皮膚のたるみ・希望する幅によって変わります。

埋没法と切開法の違い

見る点 埋没法 切開法
方法 糸で結び留める 皮膚を切開してラインを作る
ダウンタイム 比較的短い 比較的長い(腫れが数週間〜数か月残ることがある)
もち ゆるむ・取れる可能性がある 持続性は高いとされる
元に戻せるか 糸を抜くことで戻せる余地がある 元には戻せない
まぶたが厚い場合 ラインが安定しにくいことがある 脂肪や皮膚の処理を同時に行える
皮膚のたるみが強い場合 対応が難しいことがある 余った皮膚の切除を検討できる
費用の目安 おおむね数万円〜20万円程度の幅 おおむね20万〜40万円程度の幅

費用は術式、とめる点数、麻酔、保証の有無によって変わり、医療機関ごとに設定が大きく異なります。掲載金額に麻酔代・術後の診察・薬剤費が含まれるかどうかは、必ず事前に確認してください。

※見た目を整えることを目的とする二重の施術は自由診療です。費用は医療機関ごとに異なり、効果の感じ方には個人差があります。

「取れる」のはなぜか

埋没法のラインは糸による保持で成り立っているため、糸のかかり方がゆるむと、折り目が浅くなったり消えたりします。次のような条件が関わるとされています。

  • まぶたが厚い・脂肪が多い — 糸にかかる負担が大きくなります
  • 希望するラインの幅が広い — 幅が広いほど負担が増えます
  • 目をこする習慣 — 花粉症やアレルギーでこすり続けることは大きな要因です
  • コンタクトレンズの着脱でまぶたを引っぱる
  • 加齢による皮膚のゆるみ

「何年もつか」は個人差が大きく、一定の年数を保証できる性質のものではありません。期間を断定する説明があった場合は、その根拠を確認したほうがよい点です。

ダウンタイムと主なリスク

  • 腫れ — 強い時期は数日、落ち着くまでに数週間かかることがあります。完成した印象になるまではさらに時間がかかる場合があります
  • 内出血 — 数日〜2週間ほどかけて色が変わりながら引いていきます
  • 左右差 — もともとの左右差が残る、あるいは腫れの引き方の差で一時的に生じることがあります
  • ラインの幅や形が想定と異なる
  • ゴロゴロ感・異物感、まれに角膜への刺激
  • 糸の結び目が透けて見える・触れる
  • 感染、糸の露出
  • ラインが消える・浅くなる(再施術が必要になることがあります)

術後は、強くこすらない、指示された期間は目元を冷やす・温めるの指示に従う、コンタクトレンズや化粧の再開時期を守ることが、経過を安定させるうえで重要です。

相談前に確認しておきたいこと

  • まぶたが重い・視界が狭いという自覚があるか — 皮膚のたるみや眼瞼下垂が関係している場合、二重の施術とは別の評価が必要です
  • 目のアレルギーがあり、こする習慣があるか
  • ドライアイやコンタクトレンズの使用状況
  • 飲んでいる薬(血をサラサラにする薬など)と、アレルギーの既往
  • 術後に確保できる休みの日数
  • 再施術や修正の扱い(保証の範囲・期間・条件を、書面で確認する)

受診・相談の目安

  • まぶたの重さや視界の狭さがあり、見た目だけの問題か判断がつかない
  • 左右差が数年で明らかに変わってきた
  • 過去の施術後にゴロゴロ感や違和感が続いている
  • 術後に腫れが引かない、痛みが強くなる、赤みと熱感が広がる、膿が出る
  • 見えにくさ、ものが二重に見えるといった症状が出た

とくに術後に痛みが増していく、発熱をともなう、視力に関わる症状が出た場合は、施術を受けた医療機関へ早急に連絡してください。夜間・休日で連絡がつかず判断に迷うときは、救急安心センター(#7119)に相談できます。目そのものの症状をともなう場合は、眼科での評価が必要になることがあります。

あび皮膚科クリニックは2027年の開業を予定しています。

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参考情報

本記事は皮膚科領域の一般的な公開情報に基づいて作成しています。個別の症状の判断は、必ず医療機関でご相談ください。

アマデアル亜琵医師(日本専門医機構認定 皮膚科専門医)

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