なぜ、私は皮膚科を開業するのか。

なぜ、私は皮膚科を開業するのか——院長アマデアル亜琵の想い
DERMATOLOGY GUIDE | CLINIC
更新日: 2026年10月6日執筆: あび皮膚科クリニック編集部医師紹介

「もっと早く、ちゃんと診断されていたら」
「もっと早く、良い医者に出会えていたら」

皮膚科医として働いてきた中で、何度そう思ったか分かりません。

目次

「今できる治療を続けましょう」としか言えない

私は茨城県で生まれ育ち、これまで茨城で皮膚科医として働いてきました。

大学病院からクリニックまでさまざまな場所で、よくある病気から、珍しい病気、重症・難治性の病気まで幅広く診療し、皮膚科専門医となりました。

そのまま大学に残り、安定したポストで仕事を続けることもできたと思います。

でも、どうしても心に残り続ける患者さんたちがいました。

今まで自分が勉強してきた医療だけでは、救いきれなかった患者さんたちです。

たとえば、重症のニキビ。

保険診療でできる治療を一通り行っても良くならない。
膿や瘢痕が増え、人に顔を見られることに辛いほど悩んでいる。

それでも、自分の持っている治療の選択肢が少ないせいで、

「今できる治療を続けましょう」

としか言えない。

皮膚科医として、それで本当にいいのだろうか。

今の環境で保険診療を中心に勉強し続けるだけでは、救えるはずの患者さんを救えない。

そう考え、私は筑波大学皮膚科の医局を辞めました。

そして今、新潟で、これまで十分に経験できなかった治療や技術を学ぶために修行しています。

安定した環境を離れてまで、なぜそこまでするのか。

患者さんに、
「私にはこれしかできません」
と言いたくないからです。

最初にどんな医師に出会うかで、人生が変わってしまう

そして、診療を続ける中でもう一つ強く感じてきたことがあります。

「患者さんが最初にどんな医師に出会うかで、その後の人生が大きく変わってしまう」

ということです。

多くの患者さんが最初に受診するのは、大きな病院ではなく、近くのクリニックです。

だからこそ、クリニックには非常に大きな役割があると思っています。

しかし実際には、

治らないからと軟膏を塗り続け、皮膚が真っ赤になってしまった。

シミとして何度もレーザーを当てられていたものが、実は皮膚癌だった。

診断が曖昧なまま、何年も同じ治療を続けていた。

ほかに治療法があることを知らず、
「この病気はこういうものだから」と諦めていた。

そんな患者さんたちに何度も出会ってきました。

そのたびに、本当に悔しいと思いました。

もっと早く適切な診断にたどり着いていたら。

もっと早く別の治療法を提案されていたら。

もっと早く、その病気をきちんと診られる医師に出会えていたら。

その人の人生は、違っていたかもしれない。

「必要なときに診てもらえること」も、医療の質

そして私は、

「必要なときに診てもらえること」も医療の質の一つ

だと思っています。

薬がなくなった。
急に症状が悪化した。
今、診てもらいたい。

それなのに予約がいっぱいで受診できない。

ようやく診てもらえた頃には、かなり症状が悪化している。

そんな患者さんも、たくさん見てきました。

どれだけ良い医療でも、困っているときに受診できなければ救えない患者さんがいます。

だから私が作るクリニックでは、できる限り診療人数に上限を設けず、

「診てもらいたいのに診てもらえない」

患者さんを可能な限り減らしたいと思っています。

ただ多く診ればいいわけではありません。

正しく診断すること。

そして、一つの病気に対して、できる限り多くの治療選択肢を持つこと。

その両方が大切だと思っています。

保険診療だけでは、すべての患者さんの希望に応えられないこともあります。

だから私は、自由診療まで含めた幅広い治療を提供できる医師になるため、今も研鑽を続けています。

自由診療を学んでいるのは、単に美容医療をやりたいからではありません。

目の前の患者さんに、一つでも多くの選択肢を持っていたいからです。

学んできたものを、茨城に持ち帰る

私は茨城で生まれ育ちました。

皮膚科医としての基礎を作ってくれたのも、茨城です。

そして今、故郷を離れ、新潟で新しいことを学んでいます。

それもすべて、学んできたものを最後は茨城に持ち帰るためです。

自分が持っている知識、技術、経験。

そのすべてを詰め込んだクリニックを作れば、
今よりもっと多くの人を救えるかもしれない。

「もっと早く、この先生に出会えていたら」

そう思う患者さんを、一人でも減らしたい。

それが、私が安定した環境を離れ、今も学び続け、
開業を目指している理由です。

2027年。茨城に。

「ここに来れば、何とかしてくれる」
そう思ってもらえる皮膚科を作ります。

私の人生をかけて。

※本文中の患者さんに関する記述は、特定の医療機関のことではなく、皮膚の病気には見た目だけでは判断が難しいものがあるという、医療全体の課題として医師が振り返ったものです(編集部)

アマデアル亜琵日本専門医機構認定 皮膚科専門医あび皮膚科クリニック 院長就任予定

アマデアル亜琵医師(日本専門医機構認定 皮膚科専門医)

アマデアル亜琵茨城県出身。茨城県内の大学病院からクリニックまで、よくある病気から重症・難治性の病気まで幅広く診療し、皮膚科専門医(日本専門医機構認定)を取得。筑波大学皮膚科の医局を経て、現在は新潟県で、保険診療にとどまらない幅広い治療・技術の研鑽を続けている。2027年、茨城県つくばエリアに「あび皮膚科クリニック」を開院予定。当メディアの記事の監修を行っている(監修記事にはその旨を明示)。

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アマデアル亜琵医師(日本専門医機構認定 皮膚科専門医)

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