「スキーから帰ったら、顔が真っ赤でヒリヒリする」「ゴーグルの跡だけ白く残った」。冬の日焼けは、寒さで気づきにくいぶん、対策が手薄になりがちです。雪焼けが起こる理由と、焼けないための工夫、焼けてしまったときのケアを順に説明します。
雪焼けが起こる仕組み
紫外線には、皮膚を赤くヒリヒリさせるUVBと、皮膚の奥まで届いてシミやしわの原因になるUVAがあります。雪山では次の理由で、浴びる紫外線の量が増えます。
- 雪の照り返し: 新雪は紫外線を強く反射するため、上からだけでなく下からも浴びる
- 標高が高い: 標高が上がるほど紫外線が強くなる
- 長時間屋外にいる: スキー・スノーボードは一日中外にいることが多い
- 寒さで気づきにくい: 暑さを感じないため、日焼けの自覚がないまま浴び続ける
照り返しによって、ふだん日焼けしにくい鼻の下・あごの下・耳なども焼けやすくなります。
症状・見分け
| 症状 | 状態 | 対応 |
|---|---|---|
| 赤み・ヒリヒリ・ほてり | 軽い日焼け | 冷やして保湿 |
| 水ぶくれ、強い痛み、腫れ | やけどに近い強い日焼け | 受診 |
| 唇の腫れ・ただれ、小さな水ぶくれ | 唇の日焼け、または口唇ヘルペスの再発 | 水ぶくれが集まるなら受診 |
| 目が痛い、ゴロゴロする、涙が止まらない、まぶしい | 雪目(紫外線による目の炎症) | 眼科へ |
紫外線は、唇のヘルペスを再発させるきっかけにもなります。冬のスポーツの後に唇がピリピリしてきたら、早めに相談してください。
治療・セルフケア
焼けないための対策
- 日焼け止めは、汗や水に強いタイプを選び、2〜3時間おきを目安に塗り直す(休憩のたびに)
- 鼻・頬・耳・あごの下・首まで塗る。照り返しで下から焼けるため
- 唇には紫外線カット効果のあるリップクリームを使う
- 目はUVカットのゴーグルやサングラスで守る
- ネックウォーマーやフェイスマスクで覆える部分は覆う
冬は乾燥も強いため、日焼け止めの前に保湿をしておくと、皮膚のバリアが保たれ、ヒリヒリしにくくなります。
焼けてしまったら
- すぐに冷たいタオルや水で冷やす(ほてりが落ち着くまで)
- 赤みが落ち着いたら、刺激の少ない保湿剤を塗る
- 水ぶくれは潰さない
- 皮がむけてきても、無理にはがさない
- しばらくは、さらに紫外線を浴びないようにする
赤みやヒリヒリが強い場合は、炎症を抑える塗り薬を使うことで早く落ち着きます。
受診の目安
- 水ぶくれができた、顔が腫れている
- 発熱、寒気、頭痛、吐き気がある
- ヒリヒリが強くて眠れない
- 唇に小さな水ぶくれが集まってできた
- 目の痛みや充血、見えにくさがある(眼科へ)
広い範囲の水ぶくれや、ぐったりしている場合は早めに受診してください。夜間・休日に迷ったときは#7119で相談できます。
診察室でよく聞かれる質問
曇りの日でも雪焼けしますか?
紫外線は雲を通り抜けるため、曇りの日でも浴びています。晴れの日ほどではなくても、雪の照り返しがあるので対策は必要です。
雪焼けの後、シミになりますか?
強い日焼けを繰り返すと、シミができやすくなります。焼けた直後は赤み、その後に色が黒っぽく残ることがありますが、多くは時間とともに薄くなります。数か月たっても残るシミは相談してください。
子どもも日焼け止めを塗ったほうがいいですか?
子どもの皮膚は紫外線の影響を受けやすいため、雪遊びのときも日焼け止めを使ってください。肌にやさしい子ども用のものを選び、帽子やゴーグルも組み合わせると安心です。
関連ページ
参考情報
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A一覧(確認日: 2026-10-16)
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A ヘルペスと帯状疱疹(確認日: 2026-10-16)
- 日本眼科医会 目の健康(確認日: 2026-10-16)
本記事は皮膚科領域の一般的な公開情報に基づいて作成しています。個別の症状の判断は、必ず医療機関でご相談ください。

