「皮膚腫瘍」と聞くと不安になる方が多いのですが、まずお伝えしたいのは、皮膚にできる腫瘍(できもの)の多くは粉瘤・脂肪腫・ほくろなどの良性のものだということです。良性の皮膚腫瘍の多くは、クリニックでの日帰り手術で摘出できます(関連記事: 皮膚腫瘍とは?良性と悪性の違い・診断の流れ・手術と病理検査を皮膚科医が解説)。
一方で、中には悪性の腫瘍(皮膚がん)が含まれることがあり、「良性か悪性かの診断」こそが皮膚腫瘍診療の出発点です。悪性が疑われる場合や大きな腫瘍の場合は、クリニックではなく大学病院・基幹病院での治療が適切になります。
当院は、2027年につくばエリアでの開業を予定している皮膚科クリニック(現在準備中)です。まだ診療は行っておらず、所在地等の詳細は確定次第お知らせします。この記事では、茨城県で皮膚腫瘍の診断・治療を受ける際に知っておきたい「診療体制の全体像と役割分担」を解説します。
茨城県の皮膚腫瘍診療の全体像:3つの層で考える

茨城県で皮膚腫瘍の診療を受ける場合、大きく次の3つの層で考えると分かりやすくなります。
1. 身近なクリニック(皮膚科・形成外科): 診断と日帰り手術の入口
- できものに気づいたとき、最初に相談する窓口
- 視診・触診・ダーモスコピー(拡大鏡検査)などで良性・悪性の評価を行う
- 粉瘤・脂肪腫・ほくろ・小さな良性腫瘍などは、局所麻酔の日帰り手術で摘出できることが多い
- 摘出した組織を病理検査(顕微鏡での確認)に提出し、診断を確定する
2. 地域の基幹病院: 中規模以上の手術・入院を要する治療
- サイズが大きい腫瘍、深い部位の腫瘍、全身管理が必要なケース
- クリニックからの紹介で受診するのが一般的
3. 大学病院など高次医療機関: 悪性腫瘍の専門治療
- 茨城県には筑波大学附属病院をはじめとする高次医療機関があり、皮膚悪性腫瘍の手術・追加治療(リンパ節の検査・薬物療法など)はこうした医療機関が担います
- 悪性が疑われた段階、または病理検査で悪性と確定した段階で、クリニックから紹介する流れが一般的です
この役割分担のポイントは、「最初から大きな病院に行く必要はない」ということです。多くの場合、まず身近なクリニックで診断を受け、必要な人だけが適切なタイミングで高次医療機関へ紹介される——この流れが、患者さんの負担と待ち時間を抑えつつ、必要な医療に確実につながる道筋です。
※本セクションは一般的な医療提供体制の説明であり、個別の医療機関の対応範囲は各機関に直接ご確認ください。
当院で対応する範囲と、紹介する範囲(開業準備中・内容は確定前です)
当院は、この役割分担の中で「診断と日帰り手術の入口」を担うクリニックを目指して準備しています。
当院で対応する方針の範囲(想定):
- 皮膚腫瘍の診察・ダーモスコピーによる評価
- 粉瘤・脂肪腫・ほくろなど良性腫瘍の日帰り手術(おおむね1時間以内・10cm以下が目安)
- 摘出組織の病理検査提出(全例提出の方針)
- 診察当日の手術にもできる限り対応する方針で検討しています。ただし、診察の結果、当日の手術に対応できない場合があります(関連記事: つくばで「今日診てほしい・できれば今日取ってほしい」に応えたい|即日手術という選択肢【2027年開業予定】)
高次医療機関へ紹介する方針の範囲(想定):
- 悪性が疑われる腫瘍・病理検査で悪性と診断された腫瘍
- サイズ・深さ・部位により入院や全身麻酔が望ましい手術(10cmを超える腫瘍など)
- 連携先の医療機関: 体制が確定し次第ご案内します
「クリニックで完結できるものは負担少なく素早く、専門治療が必要なものは迷わず適切な場所へ」——この判断を正確に行うことが、クリニックの最も重要な役割だと考えています。
皮膚腫瘍の診断の流れ:何をどう調べるのか
開業後に想定している一般的な診断の流れです(各段階の詳細は関連記事をご覧ください)。
- 問診・視診・触診: いつからあるか、大きさの変化、痛み・出血の有無を確認します
- ダーモスコピー検査: 拡大鏡で色素の分布や血管の形を観察し、良性・悪性の手がかりを得ます(関連記事: ほくろと皮膚がんの違いとは?見分けるポイントと検査・受診の目安)
- 超音波検査など: 皮下のしこりの深さ・性状を確認します
- 切除・生検と病理検査: 摘出した組織を顕微鏡で調べ、診断を確定します
見た目だけで良性と断定することはできません。特に、急に大きくなる・形が左右非対称・色むらがある・出血や潰瘍を伴う、といった変化があるできものは、自己判断で様子を見ずに受診してください。
受診の目安
- 皮膚のできもの・しこりが大きくなってきた(関連記事: 皮膚の下のしこりの正体は?考えられる原因と受診の目安を皮膚科医が解説)
- できものの色・形が変化してきた、出血する
- 何年も前からあるが、診断を受けたことがない
こうした場合は、良性・悪性にかかわらず一度診察を受ける価値があります。当院の開業前は、お近くの皮膚科・形成外科をご受診ください。
県内各地からのアクセス
所在地は現在準備中で、確定し次第このページでご案内します。
当院はつくばエリアでの開業を予定しており、所在地が確定し次第、県南各市および県内各地からのアクセス(TX沿線・お車・駐車場)をこのセクションでご案内します。
よくある質問
Q. 皮膚腫瘍と言われました。がんということですか?
A. いいえ。「腫瘍」は良性・悪性を含む広い言葉で、皮膚腫瘍の多くは良性です。ただし確定には診察と、必要に応じて病理検査が必要です。
Q. 良性なら取らなくてもよいですか?
A. 経過観察が妥当な場合もありますが、粉瘤のように炎症を起こしうるものや、大きくなり続けるものは、小さいうちの手術が負担の少ない選択になることがあります。診察のうえでご相談ください。
Q. 悪性だった場合はどうなりますか?
A. 病理検査の結果に応じて、高次医療機関へ紹介し、追加切除や精密検査など必要な治療につなぎます。紹介状・検査結果の引き継ぎまでがクリニックの役割です。
※先生の話は、皮膚腫瘍の手術が「診察 → 後日改めて手術」となることが多い一般的な流れについてのものです。特定の医療機関の体制について述べたものではありません。
※当院は2027年の開業を予定しており、上記は開業後に整える体制の方針です。診察の結果、当日の手術に対応できない場合があります。現在はご予約・お問い合わせをお受けしておりません。
関連記事
参考情報
- 日本皮膚科学会(皮膚疾患の一般向け情報): https://www.dermatol.or.jp/
- 医療情報ネット(厚生労働省・医療機関検索): https://www.iryou.teikyouseido.mhlw.go.jp/
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当院は2027年、つくばエリアでの開業を予定しています。現在はご予約・お問い合わせをお受けしておりません。開業日・所在地・診療体制の確定情報は、以下でお知らせします。

