肛門のまわりのイボ・皮膚のたるみ(スキンタグ)|痔やコンジローマとの違いと、受診する科の目安

肛門のまわりのイボ・皮膚のたるみ(スキンタグ)|痔やコンジローマとの違いと、受診する科の目安
DERMATOLOGY GUIDE | DERMATOLOGIC SURGERY
更新日: 2026年10月26日執筆: あび皮膚科クリニック編集部医師紹介

「おしりを拭くときに、肛門のそばにポコッとしたものが触れる」「痔なのか、イボなのか分からない」「何科に行けばいいのか、恥ずかしくて相談しにくい」。場所が場所だけに、ひとりで悩まれていることの多い症状です。正体と見分け方、受診先の考え方を説明します。

目次

スキンタグとは(できる仕組み)

スキンタグは、肛門のまわりの皮膚がたるんで、ひだや小さな突起のように残ったものです。いぼ痔(外痔核)が腫れて治ったあとや、切れ痔を繰り返した部分、出産時のいきみや便秘で皮膚が引き伸ばされたあとに残ることが多いとされています。腫れが引いても、伸びた皮膚が元に戻りきらずに残るためです。

皮膚と同じ色でやわらかく、ふだんは痛みもかゆみもありません。がんになるものではありませんが、大きくなると拭きにくくなり、汚れがたまってかゆみやかぶれの原因になることがあります。

症状と見分け方

考えられるもの 見分けのポイント 主に診る科
スキンタグ(肛門皮垂) 皮膚と同じ色でやわらかい。痛みも出血もない。大きさは変わらない 肛門科・皮膚科
外痔核(いぼ痔)・血栓性外痔核 肛門のふちが急に腫れ、青紫色で強く痛む。いきみや長時間の座り仕事のあとに多い 肛門科
尖圭コンジローマ 表面がザラザラしたカリフラワー状のイボ。数が増える。性行為で感染するウイルスが原因 皮膚科・泌尿器科・婦人科
脱肛・内痔核の脱出 排便時に肛門の中から出てくる。押すと戻ることがある。出血を伴うことが多い 肛門科
粉瘤・おでき 皮膚の下のしこり。赤く腫れて痛むことがある 皮膚科・形成外科

大きさや数が変わらないのがスキンタグの特徴です。数が増えてくる、形が変わってくるものは、スキンタグ以外を考えて受診してください。

治療・セルフケア

スキンタグは良性なので、困っていなければ取らなくても構いません。気になる場合や、拭きにくさ・かゆみが続く場合は、局所麻酔をして切除することができます。切除は短時間で済むことが多いですが、場所柄、術後しばらくは排便時に痛みが出ることがあります。

  • 強くこすらない。トイレットペーパーでゴシゴシ拭くと、皮膚が荒れてかゆみやかぶれの原因になります。押さえるように拭いてください。
  • 温水洗浄便座は弱めの水圧で、短時間に。洗いすぎると皮膚のバリアが落ち、かえって荒れるためです。
  • 便秘や下痢を防ぐ。いきみや排便の刺激は、痔やスキンタグを増やすきっかけになります。

診察室でよく聞かれる質問

Q. 皮膚科と肛門科、どちらに行けばいいですか?

A. 痛みや出血がある、排便のときに出てくる場合は、痔の可能性があるため肛門科(肛門外科)が適しています。表面がザラザラしたイボが増えている、かゆみやかぶれが中心の場合は皮膚科で相談できます。どちらか迷う場合も、受診した先で必要に応じて適した科を紹介します。

Q. 診察はどのように行いますか?

A. 横向きに寝て、下着を少し下げた状態で、肛門のまわりを目で見て確認するのが一般的です。タオルで覆いながら必要な部分だけを確認するので、恥ずかしさは最小限になるよう配慮されています。

受診の目安

  • 表面がザラザラしたイボが増えてきた、形が変わってきた
  • 出血する、または便に血が混ざる
  • 急に腫れて強く痛む
  • かゆみやただれが続く
  • 拭きにくさが気になり、取りたいと考えている

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参考情報

本記事は皮膚科領域の一般的な公開情報に基づいて作成しています。個別の症状の判断は、必ず医療機関でご相談ください。

アマデアル亜琵医師(日本専門医機構認定 皮膚科専門医)

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