「まぶたが赤く腫れて痛い」——いわゆるものもらいには、実は2種類あります。細菌感染で起こる麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と、脂の詰まりで起こる霰粒腫(さんりゅうしゅ)です。名前は似ていますが、原因も経過も異なります。
麦粒腫と霰粒腫の違い

| 麦粒腫(ばくりゅうしゅ) | 霰粒腫(さんりゅうしゅ) | |
|---|---|---|
| 原因 | まつ毛の根元や汗腺への細菌感染 | マイボーム腺(脂の腺)の詰まり・慢性炎症 |
| 症状 | 赤み・腫れ・押すと痛い | 痛みの少ないしこり。炎症を起こすと赤く腫れる |
| 経過 | 数日〜1週間程度で膿が出て治ることが多い | しこりが数週間〜数か月残ることがある |
| 治療 | 抗菌薬の点眼・軟膏など | 経過観察・点眼・大きければ切開など |
やってはいけないこと
- 自分で針を刺す・潰す — 細菌が広がり悪化のもとです
- コンタクトレンズの継続使用・アイメイク — 治るまでは控えるのが基本です
- 「人にうつる」と誤解されがちですが、ものもらいは感染症としてうつる病気ではありません
眼科と皮膚科、どちらに行く?
一般的には、まぶたの縁(目のキワ)やまぶたの裏側(結膜側)にできた麦粒腫は、眼科で診療されることが多い病気です。
ただし、当院では皮膚側の麦粒腫だけでなく、まぶたの裏側(結膜側)にできたものもらいについても診察し、必要に応じて切開手術を行う予定です。
もちろん、視力の低下、目そのものの強い痛み、充血が強い場合など、眼球の病気が疑われる症状については眼科での診察が必要です。
一方、まぶたの湿疹・かぶれや、イボ・粉瘤など皮膚のできものについては皮膚科が専門です。「ものもらいかどうかわからない」「切ったほうがいいのかわからない」という段階でも、まずはご相談ください。
受診の目安
- 腫れ・痛みが1週間たっても引かない
- 視界がかすむ、目が開けにくいほど腫れる
- 発熱を伴う、腫れが顔の広い範囲に広がる(急いで受診を)
- しこりが数週間残っている、繰り返す
よくある質問
Q. 温めるといいと聞きました
霰粒腫では脂の詰まりをやわらげる目的で温罨法(あたため)が用いられることがあります。ただし赤く腫れて痛い時期は自己判断で温め続けず、受診してご相談ください。
Q. 自然に治りますか?
麦粒腫は数日で自然に膿が出て治ることも多いですが、悪化する場合や繰り返す場合は治療が必要です。
※当院は2027年の開業を予定しています。診察の結果、当日の手術に対応できない場合があります。当院での提供内容は開業までに確定してご案内します。
関連ページ
参考情報
- 日本眼科医会 目についての健康情報(確認日: 2026-08-29)
- 日本皮膚科学会 ガイドライン・指針一覧(確認日: 2026-08-29)
本記事は皮膚科領域の一般的な公開情報に基づいて作成しています。個別の症状の判断は、必ず医療機関でご相談ください。

