ナイアシンアミドとは?肌への働きと選び方|敏感肌でも使いやすい理由と、ほかの成分との組み合わせ

ナイアシンアミドとは?肌への働きと選び方|敏感肌でも使いやすい理由と、ほかの成分との組み合わせ
DERMATOLOGY GUIDE | AESTHETIC DERMATOLOGY
更新日: 2026年9月26日執筆: あび皮膚科クリニック編集部医師紹介

「ナイアシンアミド配合の美容液が人気だけれど、何にいいの?」「レチノールやビタミンCと一緒に使っていい?」。ナイアシンアミドは、店頭やSNSでよく見かける成分です。期待できることと、期待しすぎないほうがよいことを分けて整理します。

目次

ナイアシンアミドとは(肌でどう働くのか)

ナイアシンアミドは、ビタミンB3(ナイアシン)の一種で、水に溶けやすいビタミンです。化粧品や医薬部外品(薬用化粧品)に配合されており、次のような働きが知られています。

  • うるおいを保つ — 皮膚のバリアをつくる成分(セラミドなど)の産生を助け、水分が逃げにくい肌を保つ
  • メラニンが表面に届きにくくする — 皮膚の奥でつくられたメラニンが、表面の細胞へ受け渡されるのを抑える
  • 皮脂や赤みへの働き — 皮脂のバランスや、肌の赤みへの働きも研究されている

医薬部外品では、「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」「シワを改善する」といった効能で承認された製品があります。医薬部外品は、国が認めた効能をうたえる製品で、「薬用」と表示されます。

SKIN STRUCTURE — CROSS SECTION 表皮(バリアの層・約0.2mm) 真皮(弾力を支える層) 皮下組織(脂肪の層) 毛穴(毛包) 皮脂腺皮脂を分泌して肌を保護 汗腺汗をつくる 表皮の奥でつくられたメラニンが、表面にシミとして見える
メラニンは皮膚の奥でつくられ、表面の細胞へ受け渡されて色として見える図: あび皮膚科メディア編集部作成(イメージ図であり、実際の構造を簡略化しています)

期待できること・できないこと

悩み ナイアシンアミドのスキンケア 医療機関で考える選択肢
シミを予防したい 日焼け止めと一緒に、毎日のケアとして使える —
今あるシミを薄くしたい 大きな変化は期待しにくい シミの種類を診断したうえで、レーザー・塗り薬などを選ぶ(関連記事: シミの種類)
肝斑 補助的なケアのひとつ トラネキサム酸の飲み薬など(関連記事: 肝斑)
乾燥・肌あれ 保湿ケアのひとつとして使いやすい 湿疹になっている場合は治療が必要
ニキビ・毛穴 皮脂のバランスを整えるケアとして使われる ニキビは保険の塗り薬が治療の中心(関連記事: ニキビ)

選び方と使い方

ナイアシンアミドは刺激が比較的少ない成分ですが、まったく刺激がないわけではありません。高い濃度の製品では、赤み・ヒリヒリ・かゆみが出ることがあります。

  • 「薬用」「医薬部外品」の表示を確認する — 効能が認められた製品かどうかの目安になる
  • 初めて使うときは、腕の内側で試す — 1〜2日様子を見て、赤みやかゆみが出ないか確認する
  • 濃度が高ければよいわけではない — 濃度が高いほど刺激が出やすくなるため、肌に合うものを続けることを優先する
  • 日焼け止めと一緒に — シミ予防の土台は紫外線対策。日焼け止めを使わずに美白ケアだけをしても効果は出にくい(関連記事: 日焼け止めの選び方)

ほかの成分との組み合わせについては、ビタミンC・レチノールと一緒に使ってもかまいません。レチノールは刺激が出やすい成分のため、刺激が気になる場合は、使う時間帯を分ける(朝にナイアシンアミド、夜にレチノールなど)と続けやすくなります(関連記事: レチノール/ビタミンC)。

診察室でよく聞かれる質問

質問 答え 理由
敏感肌でも使えますか? 使いやすい成分ですが、最初は少量で試してください 同じ製品に含まれる香料や防腐剤などのほかの成分で刺激が出ることもあるためです
どれくらいで効果が出ますか? 数か月は続けてから判断してください 肌の生まれ変わりには時間がかかり、スキンケアの変化はゆっくり現れるためです
妊娠中でも使えますか? 一般的には使ってよいと考えられている成分です ただし妊娠中は肌が敏感になりやすいため、赤みやかゆみが出たら中止してください(関連記事: 妊娠中の肌トラブル)

受診の目安

  • 受診を — スキンケアを数か月続けても、シミやくすみが気になる(シミの種類によって治療が変わるため)
  • 受診を — 頬に左右対称の茶色いシミがある(肝斑の可能性)
  • 受診を — 新しい化粧品を使い始めて、赤み・かゆみ・ブツブツが出た(関連記事: かぶれ)
  • 早めの受診を — 形がいびつ、急に大きくなる、出血するシミやほくろがある

あび皮膚科クリニックは2027年の開業を予定しています。開業のお知らせやご質問・ご意見は、お問い合わせフォームからお寄せいただけます。

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参考情報

本記事は皮膚科領域の一般的な公開情報に基づいて作成しています。個別の症状の判断は、必ず医療機関でご相談ください。

アマデアル亜琵医師(日本専門医機構認定 皮膚科専門医)

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