「頬のたるみが気になってきた」「HIFUとRF、どちらがいいの?」。たるみの治療には、メスを使わない機器の治療がいくつもあり、違いが分かりにくくなっています。ここでは、高周波(RF)治療の仕組みと、受ける前に知っておきたいことを整理します。
高周波(RF)治療とは(仕組み)
RFは「ラジオ波」とも呼ばれる電気のエネルギーです。皮膚に当てると、皮膚の中の水分などが揺れて熱が生まれます。
- 熱でコラーゲンが縮む: 皮膚の土台にあるコラーゲンの繊維が、熱で一時的に引き締まる
- 新しいコラーゲンが作られる: 熱の刺激をきっかけに、数か月かけて皮膚がコラーゲンを作り直す
そのため、治療直後の変化は小さく、1〜3か月ほどかけてゆっくり変わっていくのが一般的です。皮膚の表面を傷つけない機器が多く、治療後すぐにメイクができることが多いのも特徴です。針を刺してRFを流す機器(ニキビ跡や毛穴にも使われる)もあり、こちらは赤みやかさぶたが数日出ることがあります。
HIFUとの違い・向いている人(見分け)
| 高周波(RF) | HIFU(高密度焦点式超音波) | |
|---|---|---|
| エネルギー | 電気(ラジオ波) | 超音波 |
| 熱が届く場所 | 皮膚の層(真皮)を中心に、面で温める | より深い層に、点で熱を集める |
| 向いている悩み | 皮膚のハリ不足・小じわ・軽いたるみ | フェイスラインなどの中くらいのたるみ |
| 主なリスク | やけど、赤み、痛み | やけど、神経の症状(しびれなど)、痛み |
どちらが優れているというより、どの層のどんな悩みに働きかけたいかで選びます。皮膚が薄くなったハリ不足にはRF、深い層から支えたいたるみにはHIFUが検討されることが多いですが、組み合わせて使われることもあります。
一方で、次のような場合は向きません。
- 皮膚が大きく垂れ下がっている(手術のほうが効果がはっきりしている)
- ペースメーカーなど、体の中に電気で動く機器を入れている
- 治療する場所に金属のプレートや糸、注入物がある(医師に必ず伝える)
- 妊娠中、治療する場所に炎症や傷がある
治療の流れと費用・リスク
治療は、照射する場所を確認し、必要に応じて冷却や麻酔クリームを使ってから行います。熱さや痛みの感じ方は機器や出力によって違います。治療時間は顔全体で30分〜1時間ほどが多いようです。
費用は自由診療のため医療機関ごとに異なり、機器や照射の範囲によって1回あたり数万円から数十万円まで幅があるとされています。また、使われる機器の中には国内で承認されていない医療機器もあるので、どの機器を使うのかも確認しておくと安心です。
主なリスクは次のとおりです。
- 赤み・ほてり(数時間〜数日で引くことが多い)
- むくみ、軽い腫れ
- やけど、水ぶくれ、そのあとの色素沈着
- まれに、皮下の脂肪がへこむ
- 効果を感じにくいことがある(効果の感じ方には個人差がある)
※高周波(RF)治療は自由診療です。費用は医療機関ごとに異なり、効果の感じ方には個人差があります。
受ける前に確認したいこと・相談の目安
- 自分のたるみが、機器の治療で変化を期待できる程度か
- 使う機器の名前と、国内で承認されているか
- やけどなどの副作用が出たときに、どう対応してもらえるか
- 総額の費用と、何回くらい必要と考えられるか
- 治療後に赤み・水ぶくれ・痛みが続く場合は、早めに治療を受けた医療機関か皮膚科に相談する
診察室でよく聞かれる質問
1回でどのくらい変わりますか?
変化はゆるやかで、1回で劇的に変わるものではありません。数か月かけてハリが出てくる、という感じ方が一般的です。期待していた変化と違ったと感じる方もいるので、事前に写真を撮っておくと、変化を比べやすくなります。
家庭用のRF美顔器と何が違いますか?
家庭用の機器は、安全のために出力がかなり抑えられています。そのぶんやけどのリスクは低めですが、医療機関の機器と同じ変化は期待しにくいです。家庭用でも、同じ場所に長く当てるとやけどの原因になるので、説明書を守ってください。
ヒアルロン酸やボツリヌス注射と一緒に受けられますか?
組み合わせることはありますが、注入した直後に熱を加えると影響が出る可能性があるため、順番や間隔を医師と相談してください。受けたことのある治療は、必ず伝えてください。
関連ページ
参考情報
- 日本美容外科学会(確認日: 2026-10-17)
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A一覧(確認日: 2026-10-17)
本記事は皮膚科領域の一般的な公開情報に基づいて作成しています。個別の症状の判断は、必ず医療機関でご相談ください。

