保育園・幼稚園で塗り薬を塗ってもらうには?与薬依頼書の書き方と、受診時に医師へ相談すること

保育園・幼稚園で塗り薬を塗ってもらうには?与薬依頼書の書き方と、受診時に医師へ相談すること
DERMATOLOGY GUIDE | GENERAL DERMATOLOGY
更新日: 2026年10月18日執筆: あび皮膚科クリニック編集部医師紹介

「1日3回塗るように言われたけれど、昼は保育園にいる」「園の先生に塗ってもらえるのか分からない」。湿疹やアトピー性皮膚炎で塗り薬が処方されたとき、日中を園で過ごすお子さんの場合、どうやって塗る回数を確保するかは、多くの保護者が悩むところです。

園での薬の扱いは、園ごとにルールが決められています。ただ、多くの園で共通する流れがあります。この記事では、受診時に医師へ相談しておきたいこと、依頼書の準備、園の先生に伝えておくとよいことを説明します。

目次

園で薬を預かってもらう仕組み

保育園や幼稚園では、薬はあくまで保護者が責任を持って与えるものとされ、園は「保護者の依頼を受けて、代わりに与える」という形をとるのが一般的です。そのため、多くの園では次のような条件が設けられています。

  • 医師が処方した薬であること(市販薬は預かってもらえないことが多い)
  • 保護者が「与薬依頼書」(園によって呼び方は違います)に必要事項を書いて提出すること
  • 1回分ずつ分けて、名前を書いて渡すこと

園によっては、塗り薬は預かるが飲み薬は預からない、保湿剤は家庭からのものを使ってよい、など細かな違いがあります。入園時の案内や園のお便りを確認するか、先生に直接聞いてみてください。

受診時に医師へ相談しておきたいこと

まず大切なのは、本当に園で塗る必要があるかを医師と確認することです。塗り薬の中には、1日2回で十分なものも多く、その場合は「朝、登園前」と「夕方〜寝る前」の家庭での2回で済むことがあります。

受診のときに「日中は保育園にいます」と伝えるだけで、家庭で塗れる回数に合わせた塗り方を一緒に考えてもらえます。どうしても日中に塗る必要がある場合(汗をかいて悪化しやすい、かゆみが強い時期など)は、そのことを医師に伝え、園で塗る薬と塗る場所をはっきりさせておきましょう。園の書類に医師の記入が必要な場合は、受診時に持っていくとスムーズです。

依頼書の準備: 書いておくこと

依頼書には、園の先生が迷わずに塗れるよう、具体的に書くことが大切です。先生は、お子さんの肌の状態を診察したわけではないからです。

項目 書き方の例・ポイント
薬の名前 薬の袋や説明書に書かれた名前をそのまま書く
処方した医療機関・処方日 いつ、どこで処方されたか
塗る場所 「ひじの内側」「ひざの裏」など具体的に。体の図に印をつけるのも分かりやすい
塗る量 「人差し指の先から第一関節までの量で、手のひら2枚分の広さ」などの目安
塗る時間 「昼食後」「お昼寝の後」など
塗る順番 保湿剤と薬の両方がある場合、どちらを先に塗るか(医師の指示どおり)
注意すること 「顔には塗らない」「傷がある所は避ける」など

薬は1回分ずつ小さな容器に分けるか、チューブのまま渡すかは園の決まりに従います。どちらの場合も、容器に子どもの名前を書いておきます。

保湿剤や日焼け止め、虫よけについても、園によって扱いが違います。「処方された保湿剤は預かる」「市販の日焼け止めは家庭で塗ってくる」など、ルールを確認しておきましょう。

園の先生に伝えておくとよいこと

依頼書のほかに、次のようなことを口頭で伝えておくと、先生も様子を見やすくなります。

  • かゆみが強くなりやすい時間や場面(お昼寝の後、外遊びで汗をかいた後など)
  • 悪化のサイン(赤みが広がる、じくじくしてくる、掻き壊して血が出ている)
  • 汗をかいた後は、ぬれたタオルで拭くか、シャワーで流してもらえると助かること(園の対応できる範囲で)
  • 爪を短く切っていること、掻き壊しやすい場所

「様子がおかしい時は連絡してください」とひとこと添えておくと、早めに気づくことにつながります。

うつる皮膚の病気は、別に登園の目安がある

湿疹やアトピー性皮膚炎は、ほかの子にうつる病気ではありません。一方で、とびひ(伝染性膿痂疹)や水ぼうそうなど、うつる皮膚の病気では、登園の目安が別に決められていることがあります。たとえば、とびひでは患部をガーゼなどで覆えば登園できるとされることが多いですが、園によって判断が違います。

湿疹を掻き壊したところがじくじくして黄色いかさぶたがついている、水ぶくれが広がる、といった場合は、とびひになっている可能性があるので受診してください。

受診の目安

次のような場合は、皮膚科で相談してください。

  • 処方された薬を塗っていても、赤みやかゆみがよくならない
  • 園で塗れない日が続き、悪化している
  • じくじくする、黄色いかさぶたがつく、水ぶくれが広がる
  • かゆみで夜眠れない、日中も掻き続けている

あび皮膚科クリニックは2027年に開業予定です。開業後は、園や家庭での生活に合わせた塗り方の相談にも対応できるよう準備しています。

よくある質問

Q. 市販の塗り薬は預かってもらえますか?

A. 預かってもらえないことが多いです。園では、医師の処方による薬に限っているところが一般的です。市販薬を使いたい場合も、まず園に確認してください。

Q. 先生に塗ってもらう量が少ない気がします。

A. 量の目安を依頼書に具体的に書くと伝わりやすくなります。塗り薬は、少なすぎると効果が出にくいことがあります。医師に「どのくらいの量を塗ればいいか」を確認し、その目安を書いて渡しましょう。

Q. 家で2回塗れば、園で塗らなくても大丈夫ですか?

A. 薬の種類と肌の状態によります。1日2回で十分な薬も多いので、受診のときに医師に「園では塗れない」と伝えて、家庭で塗れる回数で治療できるか相談してください。

関連ページ

参考情報

本記事は皮膚科領域の一般的な公開情報に基づいて作成しています。個別の症状の判断は、必ず医療機関でご相談ください。

アマデアル亜琵医師(日本専門医機構認定 皮膚科専門医)

開業時期・診療内容・予約開始のお知らせを、いち早くお届けします。

2027年、つくばに開院予定。ご登録はメールアドレスだけでできます。

開業のお知らせを受け取る

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次