筋トレ・鉄棒・ボルダリングでできる手のひらのマメ・タコ|破れたときの手当てと、できにくくする工夫

筋トレ・鉄棒・ボルダリングでできる手のひらのマメ・タコ|破れたときの手当てと、できにくくする工夫
DERMATOLOGY GUIDE | GENERAL DERMATOLOGY
更新日: 2026年10月26日執筆: あび皮膚科クリニック編集部医師紹介

「デッドリフトを続けていたら、指の付け根のタコがはがれて痛い」「子どもが鉄棒の練習で手のひらのマメをつぶした」「タコは削ったほうがいいの?」。運動をがんばるほどできやすい手のひらのタコとマメについて、仕組みと手当て、予防を説明します。

目次

手のひらのタコ・マメができる仕組み

バーや棒を握ると、指の付け根の手のひら側に、体重や重りの圧力と、握り直すときのこすれが集中します。皮膚はこの刺激から身を守るために、いちばん外側の角質を厚くします。これがタコです。

一方、急に強くこすられると、皮膚の浅い層がずれて、その間に液体がたまります。これがマメ(水ぶくれ)です。タコが厚くなりすぎると、硬いタコとその下のやわらかい皮膚の間に力がかかり、タコごと皮膚がはがれる「マメ破れ」が起こりやすくなります。

症状と見分け方

状態 特徴と対応
タコ 黄色っぽく硬い。痛みはほとんどない。困らなければそのままでよい
マメ(水ぶくれ) 透明な液のたまったふくらみ。押すと痛い。できるだけ破らずに保護する
マメ破れ・皮むけ 皮がはがれて、赤い皮膚が出てヒリヒリする。洗って覆い、湿った状態で治す
細菌感染 赤みが広がる、腫れて熱をもつ、膿が出る、ズキズキ痛む。受診が必要

手当て(破れたとき・マメができたとき)

  • マメは、できるだけ破らずにそのまま保護する。上の皮が、下の皮膚を守るふたの役割をするためです。
  • 破れたら、まず水道水でよく洗う。汚れや砂を流すことが、化膿を防ぐいちばんの基本です。
  • はがれかけた皮は、無理にむかない。きれいにくっついている部分は、そのまま残しておくほうが治りが早くなります。浮いて汚れた部分は、清潔なはさみで切り取ります。
  • 傷は、ハイドロコロイドなどの傷を湿らせて守る絆創膏や、ワセリンを塗ったガーゼで覆う。乾かしてかさぶたにするより、湿った状態の方が新しい皮膚ができやすく、痛みも少ないためです。
  • 治るまでは、その部分でバーを握るトレーニングを控える。

できにくくする工夫

  • タコが厚くなりすぎたら、入浴後にやすりで少しずつ表面を整える。削りすぎると、かえって痛みや出血の原因になります。段差をなくすくらいが目安です。
  • 保湿する。乾燥して硬くなったタコは、ひび割れやはがれが起こりやすいためです。
  • 握り方を見直す。バーを手のひらの真ん中ではなく指の付け根寄りで握ると、皮膚がねじれにくくなるとされています。
  • グローブやプロテクターを使う。
  • 滑り止めのチョークは、汗によるずれを減らしますが、使った後は手を洗って保湿してください。

診察室でよく聞かれる質問

Q. タコを自分でカッターやハサミで削ってもいいですか?

A. 刃物で削るのは控えてください。深く切って出血したり、そこから細菌が入ったりすることがあります。整えるなら、入浴後にやすりで少しずつにしてください。

Q. 破れたところに消毒液を毎回つけたほうがいいですか?

A. 毎回の消毒は必要ありません。消毒液は、新しくできてくる皮膚の細胞も傷めることがあるためです。水道水でよく洗い流すことの方が大切です。

受診の目安

  • 傷のまわりの赤みが広がる、腫れて熱をもつ、膿が出る
  • ズキズキする痛みが強くなっていく、熱が出る
  • 1〜2週間たっても治らない
  • 糖尿病があり、傷の治りが遅い
  • タコの中心に芯があって押すと痛い、または表面に黒い点々がある(魚の目やイボの可能性)

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参考情報

本記事は皮膚科領域の一般的な公開情報に基づいて作成しています。個別の症状の判断は、必ず医療機関でご相談ください。

アマデアル亜琵医師(日本専門医機構認定 皮膚科専門医)

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