まぶたのできもの(白・黄色・肌色・赤)の見分け方|稗粒腫・汗管腫・黄色腫・霰粒腫など、皮膚科と眼科どちらに行くか

まぶたのできもの(白・黄色・肌色・赤)の見分け方|稗粒腫・汗管腫・黄色腫・霰粒腫など、皮膚科と眼科どちらに行くか
DERMATOLOGY GUIDE | DERMATOLOGIC SURGERY
更新日: 2026年10月11日執筆: あび皮膚科クリニック編集部医師紹介

「目の下に白いポツポツができた」「まぶたに黄色いものが出てきた」「痛くないしこりが消えない」。まぶたは皮膚が薄く、毛や汗腺、脂腺がたくさん集まっているため、いろいろな種類のできものが出やすい場所です。目の近くなので不安になりやすいですが、種類を知っておくと落ち着いて受診先を選べます。

目次

まぶたのできものとは(仕組み)

まぶたの皮膚は体の中でもっとも薄い部類で、その下に汗を出す汗腺、まつ毛の根元、まぶたの縁に並ぶ脂の腺(マイボーム腺)などが密集しています。それぞれの「部品」が詰まったり増えたりすることで、色や形の違うできものになります。

  • 角質が小さな袋にたまる → 稗粒腫(白い粒)
  • 汗の管の細胞が増える → 汗管腫(肌色の粒)
  • 脂質(コレステロールなど)が皮膚にたまる → 眼瞼黄色腫(黄色く平ら)
  • まぶたの脂の腺が詰まる → 霰粒腫(まぶたの中のしこり)
  • まつ毛の根元に細菌が入る → 麦粒腫(ものもらい)(赤く痛い)
SKIN STRUCTURE — CROSS SECTION 表皮(バリアの層・約0.2mm) 真皮(弾力を支える層) 皮下組織(脂肪の層) 毛穴(毛包) 皮脂腺皮脂を分泌して肌を保護 汗腺汗をつくる 詰まり(角栓)ができる場所
まぶたには汗腺・毛穴・脂腺が密集しており、どの部品が詰まるかでできものの種類が変わる図: あび皮膚科メディア編集部作成(イメージ図であり、実際の構造を簡略化しています)

症状・見分け

見た目 考えられるもの 特徴 入り口
白く硬い1〜2mmの粒 稗粒腫 目のまわりに多い。痛みやかゆみはない 皮膚科
肌色〜やや黄色の小さな粒が下まぶたに並ぶ 汗管腫 左右対称に多発。思春期以降の女性に多い 皮膚科
目頭寄りの黄色く平らなふくらみ 眼瞼黄色腫 上まぶたに多い。脂質の検査をすることがある 皮膚科
まぶたの中の痛くないしこり 霰粒腫 数週間〜数か月続く。赤く腫れることもある 眼科
まつ毛の生え際の赤く痛い腫れ 麦粒腫(ものもらい) 数日で膿をもつことがある 眼科・皮膚科
透明〜青っぽい水っぽい粒 汗嚢腫 まぶたの縁や目尻に1つできることが多い 皮膚科
茶色〜黒、盛り上がる ほくろ・脂漏性角化症 年齢とともに増えるものが多い 皮膚科
治りにくい・出血する・まつ毛が抜ける 皮膚がん(基底細胞がん・脂腺がんなど) まれだが見逃してはいけない 早めに皮膚科・眼科

くり返す霰粒腫が、実は脂の腺のがん(脂腺がん)だったという例もあります。同じ場所に何度もできる、治療しても治りきらないものは、組織を調べる検査を考えます。

治療

  • 稗粒腫: 小さな針で表面に穴をあけ、中身を押し出す。短時間で終わる処置です
  • 汗管腫: 炭酸ガスレーザーや電気で少しずつ削る方法が中心。数が多く、何回かに分けることが多い
  • 眼瞼黄色腫: 切除やレーザー。あわせて血液の脂質を調べ、高い場合は内科で治療します
  • 霰粒腫・麦粒腫: 眼科で目薬・塗り薬、必要に応じて切開
  • ほくろ・脂漏性角化症: 切除やレーザー。悪性が疑われる場合は切除して顕微鏡で調べる

※汗管腫などの見た目を目的とした治療は、自由診療になることがあります。費用は医療機関ごとに異なり、効果の感じ方には個人差があります。主なリスクとして、赤み・色素沈着・再発があります。

自分で針で刺したり潰したりするのはやめてください。まぶたは皮膚が薄く、目に近いため、傷あとや感染が残りやすい場所です。

受診の目安

  • 数か月たっても消えない、だんだん大きくなる
  • 出血する、表面がただれて治らない
  • できものの部分のまつ毛が抜けた
  • 同じ場所に何度もくり返す
  • 目が開けにくい、見えにくい、目の痛みや充血を伴う(眼科へ)

診察室でよく聞かれる質問

メイクで隠しても大丈夫ですか?

多くの良性のできものは、メイクで隠しても悪くなることはありません。ただ、アイメイクをしっかり落とすときにこすりすぎると、まぶたの皮膚が荒れて色素沈着の原因になります。クレンジングはなじませて流すようにしてください。

黄色いできものは、コレステロールが高いということですか?

眼瞼黄色腫のある方の中には、血液の脂質が高い方がいます。一方で、検査で異常がない方も少なくありません。一度、血液検査で確かめておくと安心です。

汗管腫は放っておくと増えますか?

年齢とともに少しずつ増えることがありますが、悪いものに変わることはまずありません。見た目が気になる場合に治療を考えます。

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参考情報

本記事は皮膚科領域の一般的な公開情報に基づいて作成しています。個別の症状の判断は、必ず医療機関でご相談ください。

アマデアル亜琵医師(日本専門医機構認定 皮膚科専門医)

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