足や手が赤くなって焼けるように熱く痛む(肢端紅痛症)とは?冷やすと楽になる理由・血液の病気との関係と、受診の目安

足や手が赤くなって焼けるように熱く痛む(肢端紅痛症)とは?冷やすと楽になる理由・血液の病気との関係と、受診の目安
DERMATOLOGY GUIDE | GENERAL DERMATOLOGY
更新日: 2026年10月9日執筆: あび皮膚科クリニック編集部医師紹介

「夜になると足の裏が火照って、眠れない」「足が真っ赤になって、焼けるように痛い」「布団から足を出したり、冷たい床につけたりすると楽になる」。こうした症状は、足のほてりの中でも特徴的なもので、原因を調べることで対処の方向が見えてきます。

目次

肢端紅痛症とは(仕組み)

手足の先(肢端)の細い血管が発作的に広がり、血液が多く流れ込むことで、赤み・熱感・焼けるような痛みが起こる病気です。神経の働きの異常が関わっていることもあります。

大きく分けて2つのタイプがあります。

  • ほかの病気に伴うもの: 血小板や赤血球が増える血液の病気(本態性血小板血症・真性多血症など)、膠原病、糖尿病などの神経障害、一部の薬が関わる
  • 原因となる病気が見つからないもの: 子どもや若い方に始まることがあり、家族に同じ症状がある場合もある

特に中高年で新しく症状が出た場合は、血液の病気が隠れていないかを確かめることが大切です。

症状・見分け

症状は発作のように出たり引いたりします。両足に出ることが多く、手に出ることもあります。

  • 足先・足の裏が赤く、触ると熱い
  • 焼けるような、ジンジンする痛み
  • 温まると悪化する(お風呂、布団の中、運動、暑い季節、靴下・靴をはく)
  • 冷やす・足を高くすると楽になる
考えられるもの 症状 ポイント
肢端紅痛症 赤み・熱感・焼けるような痛み 温めると悪化し、冷やすと楽になる
レイノー現象 指が白→紫→赤と色が変わる 冷えると起こる(逆のきっかけ)
しもやけ 赤紫色の腫れ、かゆみ 寒い季節に出て、温まるとかゆい
糖尿病などの神経障害 しびれ、ジンジンする痛み 赤みがはっきりしないことが多い
蜂窩織炎 片足の赤み・腫れ・熱感・痛み 発作ではなく持続し、熱が出ることも

受診するときは、症状が出ているときの足の写真を撮っておくと役立ちます。診察のときには症状が引いていることが多いためです。

治療・セルフケア

原因となる病気があれば、その治療が中心です。たとえば血小板が増える病気によるものでは、血小板の働きを抑える薬で痛みが劇的に楽になることがあります。原因が見つからない場合は、痛みを抑える飲み薬や塗り薬などを組み合わせて、症状を和らげます。

家でできることは、悪化のきっかけを避けることです。

  • 熱いお風呂や長湯を避ける
  • 締めつけの強い靴・靴下を避け、通気のよいものを選ぶ
  • 症状が出たら、足を高くする、扇風機で風を当てる、涼しい場所で休む

注意したいのは、氷水に足を長時間浸けないことです。痛みが楽になるため長く続けてしまいがちですが、皮膚がふやけて傷ついたり、凍傷に近い状態になったりして、潰瘍や感染の原因になります。冷やすときは、風を当てる、濡らしたタオルを当てるなど、短時間で穏やかな方法にしてください。

受診の目安

  • 足や手が発作的に赤く熱くなり、焼けるように痛む
  • 中高年で、最近になって症状が出始めた
  • 冷やしすぎて、皮膚がふやけた・ただれた・傷ができた
  • 片足だけが赤く腫れて熱をもち、熱が出た(蜂窩織炎の可能性。早めに受診)

皮膚科では、症状の見分けと血液検査などを行い、必要に応じて血液内科などと連携します。

診察室でよく聞かれる質問

冷えが原因ですか?

逆で、温まると悪化するのが特徴です。冷え性とは違うので、足を温める対策は控えてください。

何科に行けばいいですか?

まずは皮膚科で、見た目の評価と原因を調べる検査から始められます。血液の病気が見つかった場合は、血液内科と連携して治療します。

夏だけ症状が強くなります

暑さで手足の血管が広がりやすくなるため、夏に悪化する方は多いです。室温を下げる、通気のよい履物にするなど、熱をこもらせない工夫が役立ちます。

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参考情報

本記事は皮膚科領域の一般的な公開情報に基づいて作成しています。個別の症状の判断は、必ず医療機関でご相談ください。

アマデアル亜琵医師(日本専門医機構認定 皮膚科専門医)

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