DERMATOLOGY GUIDE | GENERAL DERMATOLOGY
「毎日シャンプーすると頭皮が乾燥する?」「洗っているのにフケが出る」「夜に洗って自然乾燥でもいい?」。頭皮は顔と同じ皮膚で、しかも皮脂腺が多く、髪に覆われて蒸れやすい場所です。洗い方ひとつで、かゆみやフケ、においが変わることがあります。頭皮の仕組みと、正しい洗い方の手順を説明します。
目次
頭皮の仕組み(なぜ洗い方が大切か)
頭皮は体の中でも皮脂の量が多い場所です。皮脂は皮膚を守る役割がありますが、時間がたつと酸化してにおいの原因になり、皮膚にいるカビの一種(マラセチア)の栄養にもなります。
一方で、洗いすぎや熱いお湯は、必要な皮脂まで落として頭皮を乾燥させます。落とすべき汚れは落とし、必要なうるおいは残すのが、頭皮の洗い方の基本的な考え方です。
正しい洗い方の手順
- 洗う前にブラッシング:髪のからまりをほどき、ほこりを浮かせます
- 予洗い(1〜2分):38℃前後のお湯で、髪と頭皮をしっかりぬらします。汚れの多くはこれだけで落ちます
- シャンプーは手で泡立ててから:頭皮に直接原液をつけず、手のひらで軽く泡立ててから髪全体に広げます
- 指の腹で洗う:爪を立てずに、指の腹で頭皮を小さく動かすように洗います。生え際・耳の後ろ・襟足も忘れずに
- すすぎはシャンプーの2倍の時間:泡が残ると、かゆみやかぶれの原因になります。生え際と襟足は流し残しが多い場所です
- コンディショナーは毛先中心に:頭皮にはつけず、髪の中間から毛先になじませ、しっかり流します
- すぐに乾かす:タオルで押さえるように水気を取り、ドライヤーで根元から乾かします。ドライヤーは頭から15cmほど離します
頭皮のタイプ・悩み別のポイント
| 状態 | 洗い方のポイント | 注意したいこと |
|---|---|---|
| べたつく・においが気になる | 1日1回、すすぎを丁寧に。夜に洗う | 洗いすぎると皮脂がかえって増えたと感じることも。1日2回以上は控える |
| 乾燥してかゆい・細かいフケ | お湯をややぬるめに。洗浄力のおだやかなシャンプーを選ぶ | 熱いお湯、ゴシゴシ洗いを避ける |
| 黄色っぽい脂っぽいフケ・生え際の赤み | 抗真菌成分(ミコナゾール硝酸塩など)を配合した市販のシャンプーを試す | 脂漏性皮膚炎の可能性。改善しなければ受診 |
| 銀白色の厚いフケ・境界のはっきりした赤み | こすらず、かさぶたを無理にはがさない | 頭部の乾癬の可能性。受診が必要 |
| シャンプーを変えてからかゆい | 前のシャンプーに戻すか、香料の少ないものに | かぶれの可能性。額や首まで赤ければ受診 |
セルフケアで気をつけたいこと
- 自然乾燥にしない:濡れたまま寝ると、頭皮が蒸れてマラセチアが増えやすく、においやかゆみの原因になります
- シャンプーを頻繁に変えない:合うかどうかは2〜4週間使ってみないと分かりません
- 頭皮をかかない:かゆいときに爪でかくと、小さな傷から炎症が広がります
- ヘアスプレー・整髪料は夜に落とす:頭皮に残ると刺激になります
よくある質問
Q. 毎日シャンプーしないほうが頭皮にいいと聞きました。
A. 乾燥しやすい人では、2日に1回にすると楽になることがあります。ただ、皮脂の多い人や汗をかく季節は、洗わない日が続くとにおいやフケ、かゆみが出やすくなります。基本は1日1回で、頭皮の状態に合わせて調整してください。
Q. 朝シャンと夜シャン、どちらがいいですか?
A. 一日の汚れと皮脂を落として寝られるため、夜に洗うことをおすすめします。朝に洗う場合も、しっかり乾かしてから出かけてください。
Q. 頭皮用のブラシを使ってもいいですか?
A. やわらかい素材のものを軽く使う程度なら問題ありません。強くこすると頭皮を傷めるので、指の腹で洗うのと同じくらいの力にとどめてください。
受診の目安
- 洗い方を見直しても、フケ・かゆみが2〜4週間続く
- 生え際・耳の後ろ・眉・小鼻のわきにも赤みやかさつきがある
- 厚いかさぶたのようなフケ、境界のはっきりした赤み
- 頭皮にジュクジュクや、膿をもったブツブツがある
- 抜け毛が急に増えた、円形に抜けている
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参考情報
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A一覧(確認日: 2026-11-01)
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A 脱毛症(確認日: 2026-11-01)
本記事は皮膚科領域の一般的な公開情報に基づいて作成しています。個別の症状の判断は、必ず医療機関でご相談ください。

