海外旅行・帰国後の皮膚トラブル|日焼け・虫刺され・砂浜・動物に注意、帰国後の発熱と発疹は受診の目安

海外旅行・帰国後の皮膚トラブル|日焼け・虫刺され・砂浜・動物に注意、帰国後の発熱と発疹は受診の目安
DERMATOLOGY GUIDE | GENERAL DERMATOLOGY
更新日: 2026年10月16日執筆: あび皮膚科クリニック編集部医師紹介

「南の島で日焼けがひどくなった」「帰国してから足にくねくねした赤い線が出てきた」。旅行は、ふだんと違う気候・虫・水・食べ物に触れる機会です。出発前の準備と、帰国後に気をつけたいサインを整理します。

目次

旅行先で皮膚トラブルが起きやすい理由(仕組み)

  • 紫外線が強い: 赤道に近い地域、標高の高い場所、海や雪の照り返しで、日本より短い時間でひどい日焼けになる
  • 虫の種類が違う: 蚊が運ぶ感染症(デング熱など)がある地域がある
  • 裸足で歩く機会: 砂浜や土から寄生虫や細菌が入ることがある
  • 汗・蒸れ・慣れない靴: あせも、靴擦れ、水虫の悪化
  • 動物との接触: 犬や猫、サルなどにかまれる・ひっかかれる

症状・見分け

症状 考えられること 目安
赤くヒリヒリ、水ぶくれ 日焼け(日光皮膚炎) 広範囲の水ぶくれ・発熱は受診
かゆいブツブツが点々と 蚊・ノミ・トコジラミなどの虫刺され かき壊してじくじくしたら受診
足の裏などに、くねくね移動する赤い線 皮膚幼虫移行症(砂浜や土の寄生虫) 受診
熱と全身の発疹が同時に出た デング熱、麻しん、その他の感染症 早めに受診(受診前に電話)
海で触れた部分がミミズ腫れ・痛い クラゲなどの刺傷 息苦しさがあれば救急
動物にかまれた・ひっかかれた 細菌感染、地域によっては狂犬病の心配 旅行先でもすぐに医療機関へ

治療・セルフケア(出発前の準備と旅先での対処)

持っていくと安心なもの

  • 日焼け止め(汗や水に強いもの)、帽子、薄手の長袖
  • 虫よけ(ディートやイカリジン配合のもの)
  • ふだん使っている塗り薬・飲み薬(多めに)
  • 保湿剤、絆創膏、ワセリン
  • ビーチサンダルや、足を覆う靴

アトピー性皮膚炎などで治療中の方は、旅行中も薬を切らさないことが大切です。環境の変化で悪化しやすいため、出発前に主治医と相談して、悪化したときの塗り方を確認しておくと安心です。

旅先での対処

  • 日焼けしたら、すぐに冷やして保湿する。水ぶくれは潰さない
  • 砂浜や土の上を裸足で歩かない、直接寝転ばない
  • 動物には、かわいくても手を出さない
  • かまれたら、すぐに石けんと流水でよく洗い、現地の医療機関を受診する

受診の目安(帰国後)

  • 帰国後に熱が出て、発疹も出てきた
  • 赤い線が少しずつ移動する、強いかゆみが続く
  • 虫刺されの跡が腫れて痛む、膿が出る
  • 旅行先で動物にかまれた・ひっかかれたが、受診していない
  • 傷やただれが2週間以上治らない

受診するときは、渡航先・滞在期間・帰国日・現地での行動(海・山・動物との接触など)を伝えてください。発熱を伴う場合は、受診前に電話で相談するのがマナーです。夜間・休日に迷ったときは#7119で相談できます。息苦しさや顔・唇の腫れがある場合は、ためらわずに救急要請してください。

診察室でよく聞かれる質問

日焼け止めと虫よけ、どちらを先に塗りますか?

日焼け止めを先に塗り、そのあと虫よけを重ねるのが一般的です。日焼け止めは汗で落ちやすいので、こまめに塗り直してください。

帰国してから何日くらいまで注意すればいいですか?

感染症によって潜伏期間が違い、帰国後しばらくたってから症状が出ることもあります。帰国後に体調の変化があれば、日数にかかわらず渡航歴を伝えて受診してください。

旅行中に水虫が悪化しました

高温多湿の環境と、長時間の靴で悪化しやすくなります。帰国後に足をよく洗って乾かし、かゆみや皮むけが続くときは皮膚科で検査を受けてください。自己判断の市販薬で治らない場合、水虫ではないこともあります。

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参考情報

本記事は皮膚科領域の一般的な公開情報に基づいて作成しています。個別の症状の判断は、必ず医療機関でご相談ください。

アマデアル亜琵医師(日本専門医機構認定 皮膚科専門医)

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