水ぼうそうの跡が残った・へこんでいる|赤み・茶色・凹みの跡の違いと、消えるまでの目安、跡を残さないためのケア

水ぼうそうの跡が残った・へこんでいる|赤み・茶色・凹みの跡の違いと、消えるまでの目安、跡を残さないためのケア
DERMATOLOGY GUIDE | GENERAL DERMATOLOGY
更新日: 2026年10月23日執筆: あび皮膚科クリニック編集部医師紹介

「子どもの水ぼうそうが治った後、おでこに小さなへこみが残った」「赤い跡がなかなか消えない」「大人になってからも、昔の水ぼうそうの跡が気になる」。お子さんの保護者の方から、また大人の方からも寄せられる相談です。跡の種類ごとの経過と、今かかっているときのケア、残った跡への対処を整理します。

目次

水ぼうそうの跡が残る仕組み

水ぼうそうは、赤いブツブツが水ぶくれになり、かさぶたになって治っていきます。水ぶくれの深さは皮膚の浅いところにとどまることが多く、そのまま治れば跡はほとんど残りません。

跡が残りやすくなるのは、次のような場合です。

  • かき壊した…強いかゆみで水ぶくれやかさぶたをかき壊すと、傷が深くなります。
  • 細菌が入った…かき壊した所に細菌が入って化膿する(とびひになる)と、皮膚の深いところまで傷み、凹みの跡が残りやすくなります。
  • 発疹が多かった・重かった…大人の水ぼうそうは重くなりやすく、跡も残りやすい傾向があります。

跡の種類と見分け方

跡の種類 見た目・特徴 経過
赤みの跡 平らで、ピンク〜赤い 数か月〜1年ほどで目立たなくなることが多い
茶色い跡(色素沈着) 平らで、茶色っぽい 数か月〜1年ほどで薄くなる。日焼けで長引く
白い跡 平らで、周りより白い 長く残ることがある
凹みの跡 丸く小さなへこみ。おでこ・顔に目立ちやすい 自然には平らになりにくい

赤みや茶色い跡は、時間とともに薄くなっていくため、まずは日焼けを避けて様子を見ます。凹みの跡は、成長とともに目立たなくなることもありますが、深いものは残りやすくなります。

今かかっているときに跡を残さないケア

  1. 爪を短く切る。かき壊しを防ぐ、いちばん大切な対策です。小さな子どもには、寝るときに手袋を使うのもよい方法です。
  2. かゆみを抑える。かゆみ止めの飲み薬や塗り薬を使うと、かき壊しが減ります。水ぶくれを冷やすのも、かゆみをやわらげます。
  3. かさぶたははがさない。自然にはがれるまで待ちます。無理にはがすと、下の皮膚が傷んで跡が残りやすくなります。
  4. 清潔に保つ。熱がなく体調が良ければ、シャワーで汗や汚れを流してかまいません。こすらず、泡でなでるように洗います。
  5. 早めに受診する。発疹が出てから早い時期にウイルスを抑える飲み薬を使うと、発疹が増えにくくなり、治りも早くなります。

残った跡への対処と治療

赤みや茶色い跡には、日焼け止めや衣類で紫外線を避け、こすらないようにすることが基本です。時間をかけて薄くなるのを待ちます。

凹みの跡は、見た目が気になる場合に治療を検討します。皮膚の凹みを目立たなくする方法として、レーザー治療などがあります。いずれも保険がきかない自由診療で、1回あたり1万〜数万円程度が目安とされていますが、範囲や回数によって変わり、医療機関ごとに異なります。治療後の赤みや色素沈着、数日〜1週間ほどのダウンタイム(赤み・かさぶたで人前に出にくい期間)といったリスクがあり、凹みが完全に平らになるとは限りません。子どもの場合は、成長を待って、本人が治療を希望するようになってから考えることが多いです。

※凹みの跡の治療は自由診療です。費用は医療機関ごとに異なり、効果の感じ方には個人差があります。

診察室でよく聞かれる質問

Q. 子どもの凹みの跡は、大きくなると消えますか?

A. 浅い凹みは、成長とともに目立たなくなることがあります。深い凹みは残りやすいですが、まずは数年様子を見て、本人が気にするようであれば治療の相談をする、という順番で考えるのが一般的です。

Q. 跡を消すクリームはありますか?

A. 赤みや茶色い跡には、保湿と紫外線対策を続けることが大切です。凹みの跡を塗り薬だけで平らにすることは難しいのが実際です。

Q. 水ぼうそうを予防することはできますか?

A. 水ぼうそうのワクチンは、子どもの定期接種になっています。接種していればかかりにくく、かかっても軽く済むことが多いため、跡が残るリスクも下がります。接種の時期や回数は、かかりつけの小児科で確認してください。

受診の目安

  • 水ぼうそうにかかっている(発疹が出てから早めに受診)
  • 水ぶくれがジュクジュクする、黄色いかさぶたが広がる、赤く腫れる(とびひの可能性)
  • 治った後の跡が盛り上がってきた、かゆい
  • 凹みや跡が気になり、治療について相談したい

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参考情報

本記事は皮膚科領域の一般的な公開情報に基づいて作成しています。個別の症状の判断は、必ず医療機関でご相談ください。

アマデアル亜琵医師(日本専門医機構認定 皮膚科専門医)

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