「お風呂上がりでもないのに、指の間がいつも白くふやけている」「かゆいというより、切れてしみる」「水虫薬を塗っているけど良くならない」。指の間は汗がこもりやすく、皮膚トラブルが起こりやすい場所です。原因ごとの見分け方と、正しいケアを整理します。
指の間のふやけとは(仕組み)
足の指の間は、指同士が密着して空気が通りにくく、汗の水分で皮膚がふやけやすい場所です。ふやけた皮膚はバリアが弱く、カビ(真菌)や細菌が入りこみやすくなります。
- 水虫(足白癬): 白癬菌というカビが皮膚の角質で増えたもの。指の間型の水虫は最もよく見られるタイプです
- 蒸れ・ふやけ(浸軟): カビや細菌がいなくても、汗や靴の蒸れで皮膚がふやけて白くなります
- 細菌の感染: ふやけた皮膚に細菌が増えると、ジュクジュク、においが強い、赤く痛むといった症状が出ます。水虫に細菌が重なることもあります
- カンジダ: カビの一種で、水仕事や長時間の靴で蒸れたときに起こることがあります
症状・見分け
| 原因 | 見た目・症状 | ポイント |
|---|---|---|
| 水虫(足白癬) | 白くふやける、皮がむける、細かく切れる。かゆみがあることも | 足の裏や爪にも広がっていることがある。家族にもいることが多い |
| 細菌の感染 | ジュクジュクしてにおいが強い。赤み・痛みが強い | 水虫に重なることも。足の甲が腫れたら要注意 |
| 紅色陰癬 | 茶色〜赤茶色で、境目がはっきりした皮むけ | かゆみは少ない。細菌によるもの |
| 蒸れだけによるふやけ | 白くふやけるが、乾かすとすぐ戻る | 靴を脱ぐと改善する |
皮膚科では、ふやけた部分の皮膚を少し取って顕微鏡で見て、カビがいるかどうかをその場で確かめます。水虫かどうかは、見た目よりこの検査で決まります。検査の前に水虫薬を塗っていると、カビが見つかりにくくなることがあるため、受診前は塗らずに来ていただくのが理想です。
治療・セルフケア
水虫と分かれば、抗真菌薬の塗り薬で治療します。指の間だけでなく、足の裏全体や指の付け根まで広めに塗り、見た目がきれいになってからも1か月ほど続けるのが基本です。ジュクジュクがひどい場合は、先に乾かす治療を行ってから水虫薬に移ることがあります。強い刺激の塗り薬を傷にいきなり塗ると、かぶれて悪化することがあるためです。
どの原因でも共通して大切なのは、指の間を乾かすことです。
- 洗った後は、指の間までしっかり拭く: タオルで指を一本ずつ開いて拭きます。ドライヤーの冷風を当てるのも有効です
- 5本指ソックスを使う: 指同士が密着しなくなり、汗を吸ってくれます
- 同じ靴を毎日はかない: 1日はいた靴は中まで乾くのに時間がかかります。2足以上を交互に使います
- 指の間をゴシゴシ洗わない: ふやけた皮膚は傷つきやすいので、泡でやさしく洗います
受診の目安
- 市販の水虫薬を2週間ほど使っても良くならない、または悪化した
- ジュクジュクして、においが強い
- 指の間だけでなく、足の甲や足首まで赤く腫れて痛い、熱が出た(蜂窩織炎の可能性。早めに受診してください)
- 糖尿病がある、血流が悪いと言われたことがある
- 爪も白く濁ってきた
診察室でよく聞かれる質問
水虫ではないと言われたのに、なぜふやけるのですか?
汗が多い体質や、通気性の悪い靴で、蒸れだけでも皮膚はふやけます。乾かす工夫を続けると改善していきます。汗が特に多い場合は、汗を抑える治療も選択肢になります。
家族にうつりますか?
水虫であればうつります。バスマットやスリッパは共用を避け、こまめに洗いましょう。家族に水虫の方がいる場合は、一緒に治療しないとくり返しやすくなります。
指の間が切れて痛いときは、絆創膏を貼ってもいいですか?
短時間ならかまいませんが、指の間は蒸れやすく、貼りっぱなしにするとかえってふやけて治りが悪くなります。ガーゼをはさんで乾いた状態を保つ方が向いています。
関連ページ
参考情報
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A 白癬(確認日: 2026-10-08)
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A一覧(確認日: 2026-10-08)
本記事は皮膚科領域の一般的な公開情報に基づいて作成しています。個別の症状の判断は、必ず医療機関でご相談ください。

